Scarlettの感想

雰囲気C シナリオA 音楽C 原画C ハードボイルドB 総評B
みずいろ以来のねこねこソフト。みずいろの印象が強くて、ねこねこソフトをただの萌えゲーメーカだと思っていたのだけれど、そんなことはなかった。
非日常に憧れる男の子と非日常にいる女の子のボーイミーツガール。結末はぜんぜん違うけど、イリヤの空、UFOの夏に似た出だしだと思う。
とはいえ学生時代はプロローグだけなので、学園ものに辟易してる人にはお勧めできるかもしれない。
シナリオは◎。特にこの手の話は主人公が最初から唐突に事件や話の中心に来たりするけど、そんなことがなかったのが良かった。厳密には主人公を一人に絞らないスタイルが良かったのかな。
世界観に慣れるというか、理解するまでは割りとしょぼいお話に見えてしまったりもするけれど、そこからは割りと読ませる感じですらすら。
ハードボイルドっぽさがなかなか出ていたように思う。あくまでエロゲにしてはだけど。ファンタジーの要素をいれないこういう雰囲気の話は珍しいんじゃないかなー。群青の空を越えてが近いかと思ったけど、あっちは学生メインだから結構ちがう。
文章が結構しっかりしていて、読んでいてイライラすることもない。
この設定だけでエロゲ1つ作れるんじゃないか、という話が3つ4つ入っている印象をうけた。なかなかのでき。
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