漫画と小説だと、何故か小説を読んでいる人間のほうが賢く見られがちだ。どうしてだろうか。
「字」、という媒体に、「画」という媒体を付与させた漫画は、「字」という媒体しか使用していない小説より優れていると評価されてもおかしくない。
どうして漫画より小説のほうが優れているといえるのだろうか。どうして漫画を読む人間と小説を読む人間と、そして両方を好む人間がいるのだろうか。


まず漫画と小説の最大の違いは、前述のとおり「字」+「画」と「字」のみ、という伝達手段の違いであろう。
冒頭の、「なぜ小説を読んでいる人間のほうが漫画を読んでいる人間よりも賢く見られがちなのか」という疑問に対する回答はきっとここにある。つまり、小説には「画」という要素が欠落している点において「状況や描写を正確に伝達すること」、が非常に困難であるあるいは漫画に比べて劣っており、だからこそ、その状況を正確に読みとっている(と考えられる、つもりになっている)小説を読んでいる人間は、漫画を読んでいる人間より優れているのではないか、という考え方である。この考え方によって世間一般で上述のような漫画<小説的な評価が為されていることはまず間違いないのではないだろうか。




飽きたわ。